持ち出し備蓄品リスト

1.災害対策非常時持ち出し備蓄品について

災害発生時の非常時持ち出し品は、1次避難用持ち出し品と2次避難以降の持ち出し品に分けて考えます。

1次避難用持ち出し品

1次避難用持ち出し品は緊急避難時に持ち出す品物です。
緊急避難時とは、津波、洪水、火災、噴火など一刻も早く非難する必要がある場合です。

地震や土砂災害で家が壊れかかった場合などは「避難」というよりも「逃げ出す」状態になり、「持ち出し品」を持ち出す余裕が無い場合もありますが、持ち出す時間的余裕が有ったら避難場所まで素早く行動できる最低限の量の災害対策用品を持ち出します。

1次避難用持ち出し品は災害発生直後に安全な場所へ避難し、最初の1日を凌ぐための防災グッズで、身体の一部分的な品物・身体を守る品物および超貴重品と考えると解りやすいです。

水や食料は短期間分は避難所に有る場合が多いので最少の量とします。

台風で避難指示が出た場合もほぼ1日の避難となるので1次避難に近いと言えます。

日常的に使用していて持ち出し袋に入れられない品物は、品物と普段の収納場所のリストを作って持ち出し袋に貼っておきましょう。

また、時々避難訓練をして速やかに貴重品を集められるようにするのも有効です。

余裕があれば2次避難以降の持ち出し品も同時に持ち出します。

持ち出し品で最優先するのは「命」です。危険が急迫しているときは命を最優先にしてまず避難をしましょう。

1次避難用持ち出し袋に適切と考えられる品物をピックアップしてみました。(後述のリストと重複が多いです) 個人の状況に応じアレンジして下さい。

1次避難用持ち出し品 リスト
貴重品身分証明書(のコピー)
マイナンバーカード(のコピー)
預金通帳(口座番号控え)・印鑑
各種カード(番号控え)
各種保険契約証券(番号の控え・事故時連絡先)
年金証書(のコピー)
権利証(平成17年3月以降は登記識別情報)
財布(現金)(公衆電話用に100円硬貨10円硬貨も)
予備のカギ(家のカギ、車のカギ)
衣類防寒着(低温季節用)・重ね着の出来る衣類
靴下
軍手
スリッパ携帯用
雨具(レインコート)
避難所用品エアーマット
アルミ製保温シート
使い捨てカイロ
目隠しポンチョ
医薬品・衛生用品常備薬・常備薬の処方箋(コピー)
消毒ウェットティッシュ・手指消毒剤
虫除けスプレー(夏季)
ティッシュペーパー
トイレットペーパー
マスク
ビニール手袋
携帯トイレ・簡易トイレ
せっけん
歯磨きセット(口腔ケアシートまたはマウスウォッシュ)
入れ歯・洗浄剤
補聴器・電池
タオル
ビニール袋
紙おむつ
生理用品
食料・水ペットボトル保存水 500ml~1L
カンパン・ビスケット類 約1日分
紙コップ・紙皿・箸
粉ミルク・哺乳瓶(水も)
ペットフード
その他携帯電話・バッテリー・充電器
予備のメガネ、コンタクトレンズ
LEDランタン
懐中電灯(ヘッドライト・ネックライト)
笛(ホイッスル)

 



2.2次避難以降の持ち出し品

災害が落ち着いた後、自宅に帰宅可能であるが避難生活を続ける必要がある場合に自宅に戻って持ち出す備蓄品等ですが、 自宅が損壊してしまうと備蓄品も使えなくなる可能性があります。

自宅が損壊する原因は、地震・土砂災害・台風による倒壊、洪水・津波による流失、火災による焼失などですが避難に要する時間も異なるので自宅の損壊リスクをシミュレーションしておきましょう。

家族が居る場合は複数の持ち出し袋を作り、重要な物から順次収納して優先順位を決めて持ち出します。

持ち出し袋の重さは一般的に高齢者や子供は3kg以内、女性は5kg、男性は8㎏以内を目安にしましょう。

非常時持ち出し袋に入れる食料品は重量的に、また体積的にエネルギー効率の高い物を優先しましょう。

飲 料食 料食 器
情報収集用品衣 類防寒具
医薬品・衛生用品照明具(明り取り)生活用品
工 具その他貴重品(1次持出)

 

2次避難以降の持ち出し品としての以下のリストの数量は2~3日間程度を避難所で生活することを前提にしていますが、避難期間が2~3日で済むということも全く予想できず判断が非常に難しいところです。

とりあえず一通り揃えてみた上で、重さ、ボリュームから適宜判断してください。



飲  料
飲料水ペットボトル
1~2L/人
最低でも0.5L/人・日

食  料 (加熱不要なもの)
カンパン・ビスケット類
400~500g/人
摂取カロリーを1000kcal/日、2日で2000kcalとしてリッツ保存缶Lだと1缶/人(425g=2190klal/缶)、SANRITSUカンパンだと5缶/人(100g=410kcal/缶)
ナッツ・キャラメル・チョコレート等
適宜
消費期限は半年~1年だが、高カロリーでかさばらないものも多い。
100g入りピーナッツ1袋+スニッカーズ1個+森永ハイソフト1個で約1,190Kcalになり、100g入りカンパン3缶とほぼ同等のカロリーになるが、重さは半分以下、体積は約1/4になる。しかも丸缶のカンパンは隙間ができやすくちょっと詰めづらい点があるが、ピーナッツ1袋+スニッカーズ1個+森永ハイソフト1個は持ち出し袋に詰めやすい。
缶  詰
適宜
重量がかさむので余裕があれば。
◎レトルト食品は破損する場合があるので家庭内備蓄品に。

食  器
紙皿・紙コップ
各4~5個/人
サランラップでラップしたりウェットティッシュで拭いてできるだけ繰り返し使う。

1膳/人
割り箸でもOKだが、普通の箸の方が拭きやすく繰り返し使えそう。
スプーン・フォーク
各1個/人
プラスチック製が軽い。

情報収集用品
手回し充電ラジオ携帯ラジオは手回しの充電式が便利。最近のものは携帯へ充電OK。イヤホンが使えるものが周囲に迷惑をかけない。
携帯電話用バッテリー、充電器携帯電話は「持ち出し品-その2」に。
緊急時連絡先リスト携帯電話が使えなくなったら連絡先が分からなくなることはないか?
家族・親戚・役所・水道局(給水車情報)・電力会社・ガス会社の連絡先をメモしておきましょう。
家族の写真家族とはぐれた時の確認用・捜査用。
災害用伝言ダイヤル(171)利用方法伝言ダイヤル(171)の利用方法が表示されている備蓄品が便利。
筆記用具・付箋・ノートボールペン・マジック。付箋は連絡用に使える。
広域避難地図家族とはぐれた場合に避難先を探す。

衣  類
着替え・重ね着の出来る衣類避難時にもできるだけ着用する。
使い捨て下着類
2~3枚/人
旅行用や圧縮タイプの物が便利。
靴下
1~2足/人
避難場所での足の保護・保温に。
軍手(または皮手袋)
1双/人
片付け作業用には丈夫な革手袋が安心。また手の保温にも使える。
帽子
1着/人
頭の保護・保温に。首の後ろの保護にタオルなども。
ヘルメット・保護帽子・ずきん頭蓋骨の弱い小さなお子様の頭の保護に。
雨具(レインコート・レインポンチョ)
1着/人
ポケットレインコート。レインコートは放射性降雨に対しても必須。
不透明のレインポンチョは着替えの時にも使える。
携帯用スリッパ(室内履き)
1足/人
避難所生活での上履きに。

防寒具
防寒ジャケット
1枚/人
冬期だけでなく春秋の夜間冷える時期にも忘れずに。
エアーマット
1枚/人
床からの冷えを防ぐために必須。冬季の避難は寒さとの戦いと言われています。
アルミ製保温シート
1個/人
寝袋タイプは透湿性が無いので中が湿っぽくなる。シャカシャカ音が大きく使い心地も良くなさそうだがあくまでも緊急用。
使い捨てカイロ重いので大量には持ち出せないがあればとても便利。

医薬品・衛生用品
◎使い慣れた薬を小分けにしておく、または携帯用を準備しておくと便利です。
入れ物は市販の救急キット専用袋かジッパー付きビニール袋に。
常備薬・持病薬持病のある方の常備薬は「持ち出し品-その2」に。
常備薬処方箋コピーまたはお薬手帳
整腸剤食当りなどの対策に
消毒薬傷の消毒薬
手指消毒剤スプレータイプ、ジェルタイプ、ウェットティッシュタイプ等
軟膏類メンタム・オロナイン軟膏等
包帯類三角巾、包帯、脱脂綿、ガーゼ、絆創膏、救急絆創膏
衛生器具ピンセット、ハサミ、毛抜き、爪切り
洗面用具・歯ブラシ旅行用で可。歯磨きセット・石けん他。震災関連死で多い肺炎は口内細菌も一因。口腔ケア用のウェットティッシュや液体ハミガキも便利。
ティッシュ
小1箱
ティッシュボックス または ポケットティッシュ。余裕があればトイレットペーパーも。
ウェットティッシュ備蓄期間中の乾燥に注意
マスク(または防塵マスク)
2~3枚/人
感染予防、大気汚染(噴火降灰対策)、寒さ防止
簡易トイレ・携帯用トイレ家庭内備蓄用には10日分の簡易トイレを。車での避難時の渋滞対策には携帯トイレを。
ドライシャンプー頭髪の不快感解消に。
紙おむつ・おしり拭き幼児用・高齢者用など。家庭内備蓄用には大判のものが便利。
生理用品・化粧品

照明具(明り取り)
ローソク、ライター、マッチマッチはライターのガス切れに備えて。
アウトドア用の着火器なども便利。
LEDランタン
適宜
風がある屋外には必須。懐中電灯とセットのものもある。
リビング、キッチン、トイレに1台ずつ。
LED懐中電灯
1台または人数分
手回し充電ラジオについているライトは明るさが不十分の場合もある。高性能で軽いものを。乾電池も忘れずに。
ヘッドライト
1台または人数分
夜間の救助活動や片付け作業の際に両手が使えて便利。

生活用品
予備の眼鏡・コンタクトレンズ・洗浄液視力が弱い人は必須。
ビニール袋(大中)
各5枚程度
東日本大震災でも一番役に立ったという品物。
ダンボールに入れて給水運搬、トイレにかぶせて簡易トイレ、身体の保温、その他ゴミ袋、洗濯物入れ、食料保管等に利用。黒色もあると便利。
タオル
1枚/人
追加で雑巾用1枚あればなお可。
食品用ラップ
小1個
水不足の時に食器に敷いて使えば洗わなくて済む。
保存、応急手当など多用途に使える。

工  具
多機能ツール(万能ナイフ)ドライバーやハサミなど付いていると頼れる1品に。
ロープ
1~2本
縛ったり固定したり。洗濯干しにも。
ビニールシート
1枚
レジャーシートは断熱性クッション性があるものが良いがかさばるのが難点。屋外用に。防風・防寒にも。
ナイフ・ハサミ多機能ナイフで代用できればOK。
給水袋
1~2枚
給水車からの受水用に。
笛 (ホイッスル)大きな音を出して居場所を知らせるもの。無ければ周りのものを叩く。
ガムテープ(布製)養生テープでも可。持ち物に貼って文字が書けるもの。ビニール袋の封函用にも。持出袋には4~5m分を筆記具などに巻き取っておくとかさばらないが、割れた窓ガラスの補修用などには1巻程度は必要。
Wクリップ
5~6個
アルミ製保温シート(寝袋タイプでない)のジョイント固定用に。
安全ピン
5~6個
タオルや毛布を留めて下着や防寒具にできる。
乾電池手動発電ラジオの補助電源。ランタンや懐中電灯、携帯充電器の電源に。
電池アダプターがあれば単3だけですむ場合が多いので便利。
ソーラー発電機乾電池が無くなった場合の電源手段。仕事でパソコンや携帯を必要とする人には必須のアイテム。

その他
新聞紙(重いので適宜)紙食器や簡易トイレに利用できる。また、ガラス片を包む、防寒対策、燃料などに利用できる多機能用品。朝刊一週間分くらいを。
睡眠セット耳栓、アイマスク、ネックピロー。避難所での睡眠のため。
粉ミルク・哺乳瓶ミルク用飲料水も。
ペットフードペットの数に応じた必要分。
サブリュック避難場所での持ち出し品の小分けに。
娯楽用品避難場所での気分転換に。筆者はトランプを1個入れました。

 東京都災害対策HP「東京備蓄ナビ」では家族構成に応じて必要な備蓄品の種類や備蓄数が分かります。下記を参考にしてみてください。
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