一時的な停電や断水の場合は復旧に日にちはかからないので浴槽の水をトイレに使用することは可能ですが、浴槽の水はトイレに使用するとすぐに無くなってしまいます。
トイレを流すためには1回で約5リットル~10リットルの水が必要です。試してみたところ、1回流すのに約6リットルの水を使いました。
過去の停電の時に流した経験がありましたので、バケツに水を入れて一気に流しました。洗面器程度の少しずつの水では汚物が残ってしまうことがあるので多めの水で一気に流すことが重要です。そのためには、10リットル程度のバケツを備えておくことをお奨めします。
浴槽の水量を180リットルとすると、1回流すのにに6リットル使うとして30回分です。
1人の1日のトイレ回数を4回とすると、4人家族では1日16回、2日では32回となり、浴槽の水だけでは約2日で無くなってしまうことになります。
落雷や火事などが原因の短期間の停電の場合は、復旧にも日にちはかからないでしょうから浴槽の水をトイレに使うことはできるかもしれませんが、大災害の場合はどうでしょう?
水道管の破損、建屋内の給水管の破損などが生じた場合には復旧に日にちがかかることを想定しなければなりません。
そのような場合は、浴槽の水が生活用水として非常に重要になってきます。
食器洗い用、洗面手洗い用、身体拭き用、洗濯用などの衛生面での利用が重要になります。
それ以前に濾過したり、煮沸したりして飲料水として優先的に使う必要が生じることも予想されます。
そのため、浴槽の水は大切に使いたいものです。
地震など大規模災害発生時は、地中の下水道管や建屋内の排水管が破損している可能性があります。
そのため、破損に気づかず排水してしまうと汚物が道路上にあふれ出たり、マンションなどの場合は下階の住居を汚してしまう可能性もあります。
大災害時にはマンションの管理室に問い合わせるなど、排水経路に異常がないことが確認できるまでは排水を控え、非常用・災害用トイレ(トイレ処理袋)を使いましょう。
「大災害発生時には、排水管の安全が確認できるまで水を流さない」
ということだけど、排水管の安全を確認する方法は?
結論としては非常に難しい。
排水管の破損状態としては、
① 建屋内の排水管が破損した場合。
② 地中部分で破損した場合。
③ 大地震ではなく洪水でマンホールや下水管が詰まった場合。


(画像はTOILET MAGAZINEより拝借)
①、②は実際に調査するのは難しく、漏水が発生した場合などに場所を特定できるが、破損個所と漏水箇所が異なる場合もある。
③はトイレから逆流した場合などに確認できる。
マンションやアパートの場合の対策としては、
① 下の階に住んでいて家のトイレが溢れた場合は、
①-1 管理室に行ってトイレを使わないように館内緊急放送してもらう。
①-2 フロントのインターホンを使い、自分の住居の上方階の住人にトイレを流さないように依頼する。
② 上の階に住んでいる場合
②-1 とりあえず1階の住人にトイレに異常はないかを確認してからトイレを流す。
②-2 余裕が有ったら下方の階の全住戸にも異常がないか確認する。
という方法が考えられます。
管轄の下水道局に問い合わせてみましたが、排水管に破損があってもすぐに場所を特定・確認するのは難しく、また復旧にも時間がかかるので有効な対策の方法は無いということでした。結局は自主的に上記の対策を取るしか方法はなさそうです。
以上のいろいろな理由から、大災害時にはトイレは流さず(使用せず)、排泄物を固めて廃棄できる非常用・災害用トイレ(トイレ処理袋)を使うことが良い対策方法と考えられます。
成人の1日の排尿量平均は、1000~1500cc、排尿回数は、4回~8回 と言われていますが、大災害時ということで水分摂取量も少し減らし、トイレ回数も多少我慢して1日4回とします。
また大災害であれば、下水管や排水管の復旧もかなり遅れると思いますので、10日分の備蓄が必要と考えると、
1人当たりでは、4回×10日=40回分
2人家族では、 4回×2人×10日= 80回分
4人家族では、 4回×4人×10日=160回分
の備蓄をしておくのが良いということになります。
汚物袋はセットで購入すると便利ですが、凝固剤とは別にスーパーなどで購入したほうが安いというレビューが多く見受けられます。大量購入する場合はコストを比較検討すると良さそうです。
一般的なごみ処理袋では臭気が発生する場合があります。臭気を防ぎたい場合は下記ような「防臭袋」がセットされた商品が良さそうです。
メーカー:クリロン化成 |
大災害で水道管が破損すると、マンションでも戸建て住宅でも断水になります。
最近のマンションでは、停電するだけで水道も止まってしまいますのでキッチン、洗面所、浴室の水道はもちろん、トイレの給水もストップしてしまいます。