食料の備蓄量は1週間分~10日分が目安ですが、買い置き食材や冷蔵庫、冷凍庫の食材を活用すれば3日分程度は賄うことができるでしょう。
備蓄食料を活用するのはそれ以降ですが、普段食べている食材の日持ちするものを少し多めにストックし、期限の来たものから消費していくローリングストック法もおすすめです。
この場合は賞味期限は長期保存食品のような長期間のものではなく1年近くのもので十分です。
長期保存食品の中には、体積がかさんだり、重くてもエネルギーの少ない商品があります。
収納量が限られた非常時持出袋に入れるのは避けた方が良いように思える食品です。
以下は長期保存食品ではありませんが、個装体積当りまたは個装重量当りのエネルギーが比較的多い食品の例です。
長期保存食品で人気のカロリーメイトロングライフは重量は少ないですが体積はやや大きく、井村屋えいようかんは水分が有る分だけ重量はかなり大きくなります。
缶詰タイプのカンパンは缶の重量や缶内の空隙が加算されるので包装状態では体積、重量ともに大きな値になってしまい、エネルギー効率は悪くなってしまいます。
さらにレトルトの「おかゆ」などは、含まれている水分が多いので、個装体積当り・個装重量当りともにエネルギーは低い数値になりますので一般的には持ち出し用には不向きと考えられます。家族構成(病人・お年寄りなど)を考えて持ち出し食品に必要な場合を除き、家庭内備蓄用で検討しましょう。
袋入りのポテトチップスは軽くてエネルギーは多いですが、体積がとても大きくなってしまいかさばるので持出袋用には不向きです。
また、中身の詰め替えなどで効率が良くなる場合もあります。
長期保存食品ではありませんが、ロッテのガーナミルクチョコレートはそのままでは箱内の空隙があるため体積当たりのエネルギー効率はあまりよくありませんが、1箱に2箱分の2枚を詰めると体積はほとんど変わらずにエネルギーは2倍になるので、meijiミルクチョコレートと同程度の効率の良さになります。
また箱入りのため折れ曲がりや高温時の溶け出しに対してもちょっとだけ安心感が持てるというメリットもあります。
箱はパンパンになりますが、1箱に2箱分(2枚)のチョコを詰め込みました。
持ち出し袋に収納する食品として、ある程度代表的な商品をコンパクトでエネルギーの多いもの(=個装体積当りエネルギーの多いもの)順に並べてみました。
その他の選択条件として、個装重量当りのエネルギー量、賞味期限の長さ、商品価格、ローリングストック法を実施できる好みの商品(あまり無理をせずに消費できる商品)などを考慮して総合判定すると良いでしょう。
長期保存食ではない商品も多数ありますので、賞味期限の管理は 賞味期限消費期限管理表 で管理しましょう。
チロルチョコレートは個装体積当りのエネルギーは非常に優れていますが、溶けやすいので持ち出し袋には難しいと考えて欄外にしました。
ナッツ類は梱包状況により数値が大きく変わります。できるだけ真空パック状態に近いものがおすすめです。
※1 個装体積:包装されている状態での体積です。
(実測値ですが測定方法により数値に多少の誤差が生じます。)
※2 個装重量:正味の重量ではなくて包装されている状態での重量です。
(実測値ですが測定方法により数値に多少の誤差が生じます。)
※3 (2枚詰)は2箱分のチョコレートを1箱に詰め直したものです。
内容量:850g |
メーカー:井村屋 |
メーカー:井村屋 |
メーカー:アスト |
メーカー:大塚製薬 |
メーカー:社会福祉法人江差福祉会 |
災害対策用の備蓄食品については大体以下の条件が基準になります。
災害対策食品をセットで販売している商品も沢山あります。 家族構成に合わせ、レビュー点数の良い商品を選択しましょう。