ボンベのサイズ
カセットボンベの寸法は JIS S 2148 で細かく規定されているので実際はどこのメーカーのカセットボンベでも使うことが出来るようです。
実際にすでにご自身で経験済の方も多いと思います。
(JISの寸法に許容誤差があり、全く同じサイズではありません。)
ボンベの互換性
どちらのメーカーも必ず指定の(メーカー関連の)カセットガスコンロとカセットボンベの組み合わせで使うように明記しています。
理由をカセットコンロメーカーに問い合わせてみたところ、
「 着火試験は自社のカセットボンベでしか実施していないので、他社のカセットボンベに対しては責任が持てない 」
という回答がほとんどでした。
(当然、自社製品の販売促進という理由もあると思います。)
従って、万一他社製のカセットボンベを使用して故障、事故などが起きた場合は、メーカーの補償が得られなかったり、補償内容が変わったりすることがあります。
カセットボンベはできればカセットコンロのメーカーの指定品を使い、他社の製品を使う場合は全て自己責任でということになりますね。
『参考資料』
福井県の「カセットこんろのテスト結果」では、
「カセットこんろに使用すべき容器として指定された専用容器以外の容器を装着してのガス漏れの有無は、9銘柄のうち4銘柄で微量ではあったが、ガス漏れが生じた。」
とあります。
この「微量」が人間の嗅覚で検知できる程度なのかどうかわかりませんが、指定外の他社のガスボンベを使用する場合はボンベのセット後にガス漏れがないか嗅いでチェックすることも有効かもしれません。
使用期限は7年
カセットボンベの使用期限は製造日から7年という設定が多いです。製造日はカセットボンベの底に印字してあります。
ガス自体には消費期限はありませんが、7年未満の場合でもボンベに錆びや腐食が発生していたり、変形している場合は使用を控えましょう。
カセットボンベの使用期限について各メーカーの仕様は以下となっています。
製造日から7年
● イワタニ
● ニチネン
● 東邦金属
● グリーンウッド
使用期限特になし
● TTS
● キャプテンスタッグ
「東海」の見解は「一般的には7年、ただしボンベが綺麗でも10年を目安にするのが良い」とのことです。
カセットボンベを大量に備蓄した場合に火災が発生すると、ボンベに引火爆発して火災を一層拡大させてしまう危険性もあります。
家庭内での備蓄場所としては
● 炎が届きにくい場所
● 火種の可能性が最も小さい場所
● 温度が40℃以下の場所 (40℃を超えると急激に内部圧力が高まります)
などで、キッチンの上の棚などは避けた方が良さそうです。
また、湿度が高い場所も避けて錆びが発生しないようにしてください。特にカセットボンベの口金(フランジ)部分に錆が付くと、ボンベの装着不良でガス漏れが生じる場合があるので要注意です。
備蓄本数の目安
非常時・災害時用に是非備えておきたい道具の1つがカセットコンロですが、当然カセットガス・カセットボンベも必要です。
ボンベの備蓄本数 の目安としては、4人家族10日分で5本程度が良いでしょう。
詳細はこちらから ↓
カセットガスボンベ備蓄本数
メーカー:岩谷産業 |
メーカー:ニチネン |
メーカー:東海 |
メーカー:東邦金属工業 |
メーカー:アイ・システムネットワーク |
メーカー:新富士バーナー |
メーカー:東邦金属工業 |
メーカー:新富士バーナー |
メーカー:岩谷産業 |
メーカー:グリーンウッド |
メーカー:アイリスオーヤマ |
メーカー:TTS |
メーカー:岩谷産業 |
メーカー:ニチネン |
メーカー:東邦金属工業 |
メーカー:パール金属 |
① サイズ・容量
サイズはレギュラーサイズとコンパクトサイズが有り、レギュラーサイズはφ約68mmx長さ約198mm、コンパクトサイズはφ約66mmx長さ約130mmです。
ガス容量はレギュラーサイズはJISで220~250gの規定が有りますが、ほとんどの製品が250gです。
コンパクトサイズは120gとなっています。
コンパクトサイズのボンベは小型のカセットコンロに使いますが、レギュラーサイズのボンベが使える小型コンロもあります。
② ノーマルタイプとハイパワータイプ
ボンベ内の液化ガスはブタンまたはイソブタンが95%で、通常はノーマルタイプを使用します。
低温時には気化率の良いイソブタンを多くするなどで燃焼性能を高めたハイパワータイプを使用します。気温10℃以上でノーマルタイプ、気温5℃以上でハイパワータイプとされています。
常温時のハイパワータイプの使用は燃焼時間が短くなるので避けた方がいいです。
③ 使用時間
レギュラーサイズをカセットコンロで使用する場合の使用時間は、最大火力使用時で大体1時間前後です。